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【2025年最新】ミスター・ビーストの年収と総資産が桁違い!世界一稼ぐYouTuberの収入源を徹底解説

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「ミスター・ビーストって、どうしてそんなに稼げるの?」
「年収900億円って本当?嘘みたいな金額だけど…」
「自分もYouTubeで成功したいけど、彼の秘密が知りたい」

あなたも、こんな疑問を持っていませんか?

ミスター・ビースト(MrBeast)は、世界で最も稼ぐYouTuberです。27歳にして総資産3,900億円、年収900億円という、想像を超える富を築いています。でも、ただ動画を投稿しているだけでは、この金額は絶対に稼げません。

「普通のYouTuberと何が違うの?」 「YouTube以外にも収入源があるって本当?」 「なぜ稼いだお金をすぐに使わないの?」

この記事では、こうした疑問に全て答えます。

この記事を読むと分かる3つのこと

1. ミスター・ビーストの年収・総資産の全貌

  • 2025年最新の具体的な金額
  • わずか3年で5倍になった成長の秘密
  • 他のYouTuberとの圧倒的な差

2. 桁違いに稼げる仕組みの完全解説

  • YouTube広告とスポンサーの収益構造
  • チョコレート事業で年間375億円稼ぐ方法
  • 稼いだお金を全額再投資する「循環モデル」の秘密

3. あなたも応用できる成功の法則

  • YouTubeアルゴリズムの攻略法
  • 視聴者を飽きさせない動画の作り方
  • 小さく始めて大きく育てるビジネス戦略

こんな人におすすめの記事です

✓ ミスター・ビーストの年収や総資産を正確に知りたい人
✓ YouTubeで成功する方法を学びたいクリエイター
✓ ビジネスモデルや収益化に興味がある人
✓ 「なぜ彼がここまで成功したのか」理由を知りたい人
✓ 最新のYouTube事情やトレンドを追いかけている人

この記事は、2025年10月時点の最新データをもとに、ミスター・ビーストの年収・総資産・稼ぐ仕組みを徹底的に解説します。

単なる金額の紹介ではありません。「なぜ稼げるのか」「どうやって稼いでいるのか」という本質まで深く掘り下げます。

読み終わる頃には、「YouTubeで成功するとはどういうことか」が明確に理解できるはずです。

それでは、世界一のYouTuberの成功の秘密を、一緒に見ていきましょう。

2,000人が500万ドルをかけて戦う
目次

ミスター・ビーストの年収・総資産はいくら?【2025年最新データ】

【結論】ミスター・ビーストの2025年の総資産は26億ドル(約3,900億円)、年収は6〜7億ドル(約900億〜1,050億円)です。わずか3年で総資産は5倍に急成長し、27歳にして世界トップクラスの富を築きました。ただし、個人の銀行口座には100万ドル未満しかなく、稼いだお金のほぼ全てを事業に再投資しています。


総資産26億ドル!3年で5倍に急成長

ミスター・ビーストの総資産は、2025年現在で26億ドル(約3,900億円)に達しています。この数字は、アメリカの大手メディアCelebrity Net Worthが報じたものです。

わずか3年前の2022年には5億ドル程度だったことを考えると、驚異的な成長スピードといえるでしょう。

総資産の推移

年度総資産(推定)成長率
2022年5億ドル(約750億円)
2024年10億ドル(約1,500億円)2倍
2025年26億ドル(約3,900億円)2.6倍

この急成長の背景には、彼が経営する会社「Beast Industries(ビースト・インダストリーズ)」の企業価値が52億ドルに到達したことがあります。ミスター・ビーストは、この会社の約50%を保有していると推定されています。

2025年9月には、アラブ首長国連邦の投資会社Alpha Waveから3億ドルの資金調達に成功しました。この資金は、さらなる事業拡大に使われる予定です。

ちなみに、ミスター・ビーストは30歳未満の億万長者の中で、唯一「相続ではなく自力で」財産を築いた人物として知られています。彼は1998年5月7日生まれなので、2025年現在は27歳。つまり、20代でこれほどの資産を作り上げたということになります。

年収は900億円超え!月収75億円の内訳

ミスター・ビーストの年収は、6億〜7億ドル(約900億〜1,050億円)と推定されます。これは本人がTime誌のインタビューで認めた数字です。

月収に換算すると、約5,000万ドル、日本円で75億円になります。1日あたりでは約2.5億円を稼いでいる計算です。

年収の内訳

【YouTube関連】
・広告収入:年間約4,800万ドル(月間400万ドル)
・スポンサー収入:1動画250〜300万ドル × 年間数十本
・グッズ販売:月間50万ドル以上

【ビジネス収入】
・Feastables(チョコレート):年間2.5億ドル
・MrBeast Burger:縮小中だが一定の収益
・Lunchly(スナック):数千万ドル(2025年予測)
・その他投資・事業

Forbes誌の発表によると、2024年4月から2025年4月までの12ヶ月間で、ミスター・ビーストは8,500万ドルを稼ぎました。これは、世界中のクリエイターの中でトップの数字です。

興味深いのは、彼の会社Beast Industriesの2025年予想売上が9億ドル、2026年には16億ドルに達する見込みだということ。つまり、今後もさらに収入が増える可能性が高いのです。

ただし、2024年の決算では1億1,000万ドル以上の赤字を出しています。これは動画制作に莫大な費用をかけているためで、意図的な「成長投資」と位置づけられています。

銀行口座の残高は100万ドル未満?驚きの真実

年収900億円を稼いでいるミスター・ビーストですが、実は個人の銀行口座には100万ドル未満しか入っていないそうです。

「え、それって本当?」と思うかもしれませんが、これは本人が複数のインタビューで明かしている事実なんです。

彼は稼いだお金のほぼすべてを、次の動画制作や事業拡大に再投資しています。The Diary of a CEO というポッドキャストでは、「自分の銀行口座にはアクセスできない。母親がすべて管理している」とまで語りました。

なぜ再投資するのか?

ミスター・ビーストは、「今お金を使って贅沢するよりも、もっと大きなことを成し遂げたい」という考えを持っています。

実際、彼の動画1本あたりの制作費は300〜400万ドル。中には500万円の賞金をかけた企画や、島を丸ごと買ってプレゼントする動画もあります。

さらに驚くのは、2023年だけで1,000万〜1,500万ドル分の動画を撮影したものの、「クオリティが満足できない」という理由で公開しなかったこと。普通なら考えられない判断ですよね。

でも、この「すべてを次に投資する」姿勢こそが、彼を世界一のYouTuberにした秘訣なんです。

財産管理を母親に任せているのも、「自分が無駄遣いしないため」だと彼は説明しています。徹底していますね。

他のYouTuberとの年収比較【一覧表】

ミスター・ビーストの年収は、他の有名YouTuberと比べてどれくらい違うのでしょうか。一覧表で見てみましょう。

世界の人気YouTuber年収比較

YouTuber名純資産年収(推定)登録者数
ミスター・ビースト26億ドル6〜7億ドル4.4億人
ローガン・ポール1.5億ドル数千万ドル2,400万人
ピューディパイ4,500万ドル1,000万ドル前後1.1億人
マークプライヤー3,500万ドル800万ドル前後3,700万人
ライアン・カジ1億ドル3,000万ドル3,700万人

日本の人気YouTuber比較

YouTuber名推定年収登録者数
ヒカキン5〜10億円1,300万人
はじめしゃちょー3〜5億円1,000万人
フィッシャーズ3〜5億円800万人

この比較を見ると、ミスター・ビーストの年収が他のYouTuberと比べて桁違いであることが分かります。

ピューディパイは長年YouTubeのトップを走ってきましたが、ミスター・ビーストの資産は彼の約58倍。ローガン・ポールと比べても17倍以上の差があります。

日本のトップYouTuberであるヒカキンの年収と比較すると、ミスター・ビーストは約90〜140倍も稼いでいる計算になります。

この圧倒的な差は、単にチャンネル登録者数が多いからというだけではありません。彼が動画制作だけでなく、商品販売やビジネス展開など、収入源を多角化しているからこそ実現できているのです。

世界長者番付での順位と評価

ミスー・ビーストは、2024年6月に正式に億万長者(ビリオネア)の仲間入りを果たしました。

Forbesが発表する「世界で最も稼ぐクリエイターランキング」では、2024年と2025年の2年連続で1位を獲得しています。

世界の億万長者ランキングでは、まだトップ100には入っていませんが、30歳未満の若手億万長者という括りで見ると、かなり上位に位置しています。

特筆すべきポイント

2025年8月時点で、ミスター・ビーストは「世界で8番目に若い億万長者」とされています。そして、30歳未満の億万長者16人の中で、唯一「相続ではなく自力で財を成した人物」なのです。

Time誌は2023年、彼を「世界で最も影響力のある100人」の1人に選出しました。これは、彼の経済的成功だけでなく、社会への影響力も評価されての選出です。

また、2025年にはTime誌の「TIME100 Creators」にも選ばれています。これは、世界で最も影響力のあるクリエイター100人を選ぶもので、YouTubeの枠を超えて文化や社会に影響を与える人物として認められたということです。

評価のポイントは3つあります。

1つ目は、YouTubeというプラットフォームで前例のない規模のビジネスを構築したこと。

2つ目は、「視聴者を楽しませながら、同時に社会貢献もする」という新しいエンターテイメントの形を作り出したこと。

3つ目は、若い世代に「YouTubeは立派なキャリアになる」ということを証明したことです。

ただし、2024年には彼の番組「Beast Games」の撮影現場での問題が集団訴訟に発展するなど、急成長の影で課題も浮き彫りになっています。


なぜミスター・ビーストは年収も総資産も桁違い?稼ぐ仕組みを完全解説

【結論】ミスター・ビーストが桁違いに稼げる理由は、①YouTube広告とスポンサーで1本数億円、②チョコレート事業で年間375億円、③稼いだお金を全額再投資する「循環モデル」の3つです。動画制作に1本4〜6億円を投資し、バイラルヒットさせることで、さらに大きな収益を生む自己増殖サイクルを確立しています。450人の従業員を抱える企業として、YouTubeの枠を超えたビジネスを展開しているのです。


YouTube収入の仕組み【広告・スポンサー】

1本の動画でいくら稼ぐ?

ミスター・ビーストの動画は、1本でどれくらいの収入を生み出すのでしょうか。具体的に見ていきましょう。

広告収入の計算方法

YouTubeの広告収入は、一般的に「再生回数 × 単価」で計算されます。単価は動画のジャンルや視聴者層によって変わりますが、平均で1再生あたり0.1〜0.5円程度です。

ミスター・ビーストの動画は、平均で5,000万回以上再生されます。人気動画になると、1億回を超えることも珍しくありません。

彼のチャンネルは主に英語圏の視聴者が多く、広告単価が高い傾向にあります。推定では1再生あたり0.3〜0.5円程度と考えられています。

つまり、5,000万再生の動画で計算すると: 5,000万回 × 0.4円 = 2,000万円

これはあくまで広告収入だけの話です。

スポンサー料は1本300万ドル

ミスター・ビーストの動画の本当の価値は、スポンサー収入にあります。

複数の報道によると、企業は彼の動画1本に製品を登場させるために、250万〜300万ドル(約3.75億〜4.5億円)を支払っているそうです。

なぜこれほど高額なのか。理由は簡単で、彼の動画は確実に数千万人に見られるからです。テレビCMを作って放送するよりも、費用対効果が高いと企業は判断しています。

実際、Amazonやホンダ、電子機器メーカーなど、大手企業が次々と彼とコラボしています。

再生回数と収益の関係

ミスター・ビーストの最も再生された動画「456,000ドルのイカゲーム」は、5億7,000万回以上再生されています。

この動画の制作費は約350万ドル(5億2,000万円)でしたが、広告収入とスポンサー料を合わせると、十分に黒字になったと推測されます。

彼は2024年のインタビューで、「1本の動画から数百万ドルの広告収入と、数百万ドルのスポンサー収入を得ている」と語っています。つまり、1本で10億円近く稼ぐこともあるということです。

登録者4.4億人の影響力

チャンネル登録者数の推移

ミスター・ビーストのチャンネル登録者数は、2025年10月現在で4億4,600万人を超えています。

登録者数の推移を見てみましょう:

  • 2017年:100万人突破
  • 2019年:2,000万人突破
  • 2021年:5,000万人突破
  • 2022年7月:1億人突破
  • 2023年10月:2億人突破
  • 2024年6月:T-Seriesを抜いて世界1位に
  • 2025年10月:4.4億人超え

特に注目すべきは、2024年6月に長年トップだったインドの音楽チャンネル「T-Series」を抜いて、個人として世界で最も登録者の多いチャンネルになったことです。

世界一になった理由

なぜミスター・ビーストは世界一になれたのでしょうか。

1つ目の理由は、「誰が見ても分かる面白さ」です。彼の動画は言葉が分からなくても、映像を見るだけで何が起きているか理解できます。このため、英語圏以外の国でも人気が出ました。

2つ目は、規模の大きさ。他のYouTuberが考えつかないような企画を、本当に実行してしまいます。「100人を無人島に連れて行って最後の1人に50万ドル」といった企画は、誰も真似できません。

3つ目は、多言語展開。彼の動画は日本語、スペイン語、ポルトガル語など、複数の言語で吹き替え版が用意されています。これにより、世界中の人が母国語で楽しめるようになりました。

4つ目は、一貫性。彼は「視聴者を驚かせる」というコンセプトを一度も外していません。この一貫性が、視聴者の信頼を生んでいます。

現在、彼のチャンネルは月間30億回以上再生されています。これは、YouTubeの全動画再生回数の約0.5%を占める計算になります。1人でこの数字を出すのは、まさに異次元といえるでしょう。

Feastables事業で250億円!チョコが大ヒット

なぜチョコレートが売れる?

ミスター・ビーストが2022年1月に立ち上げたチョコレートブランド「Feastables(フィースタブルズ)」は、大成功を収めています。

2024年の売上は2.5億ドル(約375億円)に達し、純利益は2,000万ドル以上。驚くことに、YouTube事業を上回る収益源になっているのです。

72時間で100万本販売の秘密

Feastablesの販売開始から最初の72時間で、100万本以上のチョコレートバーが売れました。

なぜこれほど売れたのか。理由は3つあります。

1つ目は、YouTubeでの大規模プロモーション。ミスター・ビーストは発売前から動画で何度も告知し、「チャーリーとチョコレート工場」をモチーフにした懸賞企画も行いました。当選者は実際にチョコレート工場を訪問でき、最終的には工場そのものか50万ドルの賞金を選べるという豪華な内容でした。

2つ目は、商品の品質。Feastablesはオーガニック原料を使用し、人工香料不使用、グルテンフリーという健康志向の商品です。「YouTuberが作った安物」というイメージを完全に覆しました。

3つ目は、価格設定。1本あたり2〜3ドル程度で、一般的なチョコレートバーと同じくらいの価格。「試してみようかな」と思える価格帯です。

YouTubeとの相乗効果

Feastablesの成功は、YouTubeチャンネルとの相乗効果が大きいです。

ミスター・ビーストは動画の中で頻繁にFeastablesを登場させます。ただし、「買ってください」とは言いません。自然に画面に映る程度なのですが、これが効果的なんです。

また、動画の企画賞品としてもFeastablesを使用。「このチョコレートバーの中に金のチケットが入っていたら100万ドル」といった企画は、視聴者の購買意欲を大いに刺激します。

ファンは「ミスター・ビーストが作ったチョコ」というだけで興味を持ちますし、買った人はSNSに投稿します。その投稿を見た人がまた買う、という循環が生まれています。

販売戦略と展開店舗

Walmart、Targetなど2万店舗

Feastablesは現在、アメリカ国内の2万店舗以上で販売されています。

主な取り扱い店舗:

  • Walmart(ウォルマート)
  • Target(ターゲット)
  • 7-Eleven(セブンイレブン)
  • Albertsons(アルバートソンズ)
  • Kroger(クローガー)

これらは、アメリカで最も多くの人が利用する大手小売店です。つまり、ほとんどのアメリカ人が「近所の店で買える」状態になっています。

2023年2月には500万ドルの資金調達に成功し、企業評価額は1億ドルに達しました。投資家には、同じくYouTuberのLily SinghやBryan Johnsonなどが名を連ねています。

さらに2024年には商品ラインナップを拡大。チョコレートバーだけでなく、クッキーなどの新商品も登場しました。

店頭では、商品が並ぶとすぐに売り切れることが多く、ミスター・ビースト自身も「商品の回転速度が他のブランドとは比較にならない」と語っています。

日本での販売状況

残念ながら、2025年10月現在、Feastablesは日本ではまだ正式に販売されていません。

ただし、ミスター・ビーストは日本市場に強い関心を持っています。2022年には日本語版チャンネルを開設し、日本語吹き替えにも力を入れています。

日本のファンの間では「いつ日本でも買えるようになるのか」という期待が高まっています。個人輸入で手に入れる人もいるようですが、送料が高くつくのが難点です。

今後、アメリカ以外の国への展開が進めば、日本でも店頭に並ぶ日が来るかもしれません。それまでは、海外旅行の際に買ってみるのもいいでしょう。

MrBeast Burgerの現在と今後

月間売上3.9億円の実績

ミスター・ビーストは2020年11月、「MrBeast Burger(ミスタービースト・バーガー)」というハンバーガーチェーンを立ち上げました。

ゴーストキッチンモデルとは

MrBeast Burgerの画期的な点は、実店舗を持たない「ゴーストキッチン」方式だったことです。

ゴーストキッチンとは、配達専門の飲食店のこと。店内で食事するスペースはなく、注文は全てオンラインで受け付け、配達アプリで届けます。

ミスター・ビーストは、全米の既存レストランと提携。そのレストランの厨房でMrBeast Burgerを作ってもらい、配達するという仕組みを作りました。

この方式の利点は、初期費用がほとんどかからないこと。店舗を建てる必要がないので、一気に300店舗からスタートできました。

最初の四半期で100万個のハンバーガーを販売し、アプリはiTunesとGoogle Playの両方でトップダウンロードを記録。2021年時点で800店舗、最終的には2,000店舗以上に拡大しました。

月間の売上は、ピーク時で3億9,000万円に達していたと報じられています。

訴訟問題の経緯

しかし、MrBeast Burgerは大きな問題を抱えることになります。

2023年7月、ミスター・ビーストは提携先のVirtual Dining Concepts社を訴えました。理由は「品質管理ができず、自分のブランドイメージが損なわれた」というものです。

実際、SNS上では「注文したけど全然おいしくなかった」「写真と全然違う」といった不満の声が多数投稿されていました。

問題の根本は、各レストランで品質にバラつきが出てしまったこと。ミスター・ビーストは品質管理を徹底したかったのですが、2,000店舗以上を管理するのは不可能だったのです。

Virtual Dining Concepts社側は逆に、「ミスター・ビーストの評判はこの事業で高まった。彼が新しい契約を求めて無理な要求をしている」と反論し、1億ドルの損害賠償を求めて反訴しました。

2024年、ミスター・ビーストは訴訟を一旦取り下げ、州裁判所に再提訴する方針を示しました。現在も法的な争いは続いています。

ミスター・ビースト自身は、「MrBeast Burgerの問題は、品質を保証できないこと。チョコレート事業の方が100倍楽しい」とSNSで語っています(後にこの投稿は削除されました)。

現在、MrBeast Burgerの事業は大幅に縮小されており、新規出店はストップしています。2022年8月にニュージャージー州のショッピングモールにオープンした実店舗も、その後の展開は見られていません。

Amazon「Beast Games」で100億円契約

制作費1億ドル超えの衝撃

2024年12月19日、ミスター・ビーストの番組「Beast Games(ビースト・ゲームズ)」がAmazon Prime Videoで配信開始されました。

この番組は、YouTubeの枠を超えた史上最大規模のリアリティ番組です。

Prime Video史上最多視聴記録

Beast Gamesは配信開始からわずか25日間で5,000万人が視聴し、Prime Video史上最も視聴された未脚本シリーズとなりました。

番組の規模を見てみましょう:

  • 出場者:1,000人
  • 賞金:当初500万ドル(後に1,000万ドルに倍増)
  • エピソード数:全10話
  • 制作費:1億ドル以上
  • 更新した世界記録:40以上

番組は80カ国以上で1位を獲得。2024年のPrime Videoオリジナル作品の中で、ドラマ「Fallout」に次ぐ2番目の人気作品となりました。

視聴者の約半数は、アメリカ以外の国からのアクセスだったそうです。ミスー・ビーストの世界的な人気を示す結果といえます。

シーズン2・3決定

この成功を受けて、2025年5月、AmazonはBeast Gamesのシーズン2と3を正式に発注しました。

Prime Videoのテレビ部門責任者Vernon Sanders氏は「ミスター・ビーストは、私たちの世界中の視聴者にとって重要な存在となった。史上最大のリアリティ番組を実現した。次の2シーズンが楽しみだ」とコメントしています。

シーズン2の撮影は、2025年6月から8月にかけて行われました。参加者の募集は2025年3月頃から始まっており、またも1,000人規模の企画になる模様です。

ただし、Beast Gamesには批判もあります。番組の評論家からの評価は低く、レビューサイトRotten Tomatoesでは20%という厳しい評価を受けました。「ミスター・ビーストの演出がうるさい」「参加者にもっとフォーカスすべき」といった声が上がっています。

賞金1,000万ドルの真相

なぜそこまで投資するのか

Beast Gamesの最終回で、ミスター・ビーストは衝撃的な決断をしました。当初500万ドルだった賞金を、最後の最後で「コインの裏表で倍になるか0円になるか」という選択を参加者に迫ったのです。

結果、参加者は挑戦を選び、見事に成功。賞金は1,000万ドル(約15億円)になりました。

なぜこんなことをするのか。ミスター・ビーストは「視聴者を驚かせたい。前例のないことをやりたい」という思いからだと語っています。

実は、このBeast Gamesの契約でミスター・ビーストが受け取った金額は1億ドルと報じられています。しかし、彼は後に「この番組で数千万ドルの損失を出した」と認めています。

つまり、彼は1億ドル受け取ったものの、それ以上のお金を番組に投資したということです。普通に考えれば「損」ですが、彼の目的はお金を稼ぐことだけではありません。

「史上最大の番組を作る」「YouTuberがテレビを超えられることを証明する」という目標のために、あえて赤字でも作り込んだのです。

この姿勢が、彼を他のクリエイターと決定的に違うものにしています。目先の利益よりも、長期的なブランド価値を重視する。これが、彼の成功の秘訣なのかもしれません。

なお、2024年には番組撮影中の労働環境について集団訴訟が起こされるなど、急成長の影で課題も浮き彫りになりました。ミスター・ビーストとAmazonは訴訟の却下を求めていますが、この問題は現在も継続中です。

儲かる仕組みの核心【再投資の循環モデル】

稼いだお金を全額再投資する理由

ミスター・ビーストの最大の特徴は、稼いだお金をほぼ全額、次の企画に投資することです。

この「再投資モデル」こそが、彼を世界一のYouTuberにした核心的な戦略なんです。

動画1本に300〜400万ドル投資

ミスター・ビーストは、1本の動画に平均で300〜400万ドル(約4.5億〜6億円)を投資しています。

例えば、2021年に制作した「イカゲーム」の再現動画は、制作費350万ドル。456人の参加者を集め、オリジナルに忠実なセットを作り、456,000ドルの賞金を用意しました。

他にも、次のような企画があります:

  • 無人島サバイバルで最後の1人に50万ドル
  • 7日間海底で生活
  • 100人を島に連れて行き最後まで残った人に賞金
  • ランボルギーニ vs 自転車レース(勝者にランボルギーニプレゼント)

これらは全て、莫大な費用がかかります。でも、彼はためらいません。

失敗した動画に1,500万ドル

さらに驚くのは、2023年だけで1,000万〜1,500万ドル分の動画を撮影したものの、「納得できるクオリティではない」という理由で公開しなかったことです。

普通のYouTuberなら、撮影した動画は必ず公開します。でも、ミスター・ビーストは違います。「視聴者の期待を下回る動画は出さない」という強い信念があるのです。

なぜこんなことができるのか。

それは、彼が「今すぐ稼ぐ」ではなく「もっと大きな成功のために投資する」という考えを持っているからです。

彼は複数のインタビューで、「僕は今裕福ではない。でもいつか、もっと大きなことを成し遂げられると信じている」と語っています。

バイラル動画が生む自己増殖サイクル

ミスター・ビーストのビジネスモデルは、「バイラル動画の自己増殖サイクル」と呼べるものです。

このサイクルを図で表すと、次のようになります:

【ミスター・ビーストの循環モデル】

1. 莫大な予算で動画制作
   ↓
2. 動画がバイラル(大ヒット)
   ↓
3. 再生回数が急増
   ↓
4. 広告収入とスポンサー料が大幅アップ
   ↓
5. その収入を全額、次の動画に再投資
   ↓
6. さらに大規模な企画が可能に
   ↓
1に戻る(エンドレス)

このサイクルが回り始めると、加速度的に規模が大きくなっていきます。

例えば、2017年頃の彼の動画は数万円程度の予算でした。それが今では、1本で数億円。たった7〜8年でこの成長です。

重要なのは、このサイクルを支えているのが「視聴者の信頼」だということ。

視聴者は「ミスター・ビーストの動画は絶対に面白い」と信じているので、新しい動画が出ればすぐに見ます。その結果、公開直後から再生回数が急上昇し、YouTubeのアルゴリズムでも推奨されやすくなります。

さらに、企業も「ミスター・ビーストとコラボすれば確実に注目される」と分かっているので、高額なスポンサー料を払います。

これが「自己増殖サイクル」の正体です。

ミスター・ビースト自身は、この仕組みを「動画をより良くすればするほど、より多くの人が見て、より多くのお金が入ってきて、それでまた良い動画が作れる。この循環は終わらない」と説明しています。

450人の従業員を雇う企業戦略

ミスター・ビーストの運営する「Beast Industries」は、もはや個人のYouTubeチャンネルではありません。450人以上の従業員を抱える、立派な企業です。

YouTube事業300人

YouTube動画の制作チームだけで、300人以上のスタッフがいます。

内訳は次の通り:

  • プロデューサー
  • ディレクター
  • カメラマン
  • 編集者
  • 美術スタッフ
  • ロジスティクス(企画実行の調整役)
  • SNS運営チーム
  • 経理・法務チーム

一般的なYouTuberは、1人か、多くても数人のチームで活動しています。でも、ミスター・ビーストの企画は、もはやテレビ番組レベル。300人いても足りないくらいです。

彼のスタジオはノースカロライナ州の郊外にあり、その規模はまるでテレビ局のよう。大型のセットを組める広大なスペースと、最新の機材が揃っています。

チョコレート事業200人

Feastablesのチョコレート事業にも、約200人のスタッフがいます。

こちらは製造、販売、マーケティング、品質管理などを担当。ペルーにある提携工場での生産管理から、全米2万店舗への配送まで、幅広い業務を行っています。

つまり、ミスター・ビーストの会社は「動画制作会社」と「食品会社」の2つの顔を持っているということです。

この規模の組織を運営するには、莫大な固定費がかかります。でも、彼は「良いチームを作れば、もっと良いコンテンツが作れる。それが長期的には最も利益を生む」と考えています。

実際、2024年の財務報告では、動画事業だけで8,000万ドルの赤字を出しています。でも、Feastablesが2,000万ドル以上の黒字を出しているため、全体としてはバランスが取れています。

これが、彼の「企業戦略」です。短期的には赤字でも、長期的に見れば大きな成長につながる。そのための投資は惜しまない。

この考え方は、Amazonの創業者ジェフ・ベゾスの戦略に似ています。Amazonも初期は赤字続きでしたが、今では世界最大の企業の1つになりました。

ミスター・ビーストも、同じ道を歩んでいるのかもしれません。

YouTubeアルゴリズムの完全攻略法

10分以上の動画で表示されやすくする

ミスター・ビーストがYouTubeで成功した理由の1つに、「アルゴリズムの完全理解」があります。

YouTubeには、どんな動画を視聴者に推奨するかを決める「アルゴリズム」というシステムがあります。このアルゴリズムを攻略することが、成功の鍵なんです。

ミスター・ビーストは、10分以上の動画を基本としています。

なぜ10分なのか。それは、YouTubeが10分以上の動画を優遇する傾向があるからです(以前は、10分以上の動画に複数の広告を挿入できるというルールがありました。現在はその基準は8分に変更されていますが、長い動画が推奨されやすい傾向は続いています)。

また、10分以上の動画は「しっかりした内容がある」とYouTubeが判断し、検索結果や推奨動画に表示されやすくなります。

ミスター・ビーストの動画は、平均15〜20分。長すぎず短すぎず、視聴者が最後まで見られる長さに調整されています。

サムネイルとタイトルの最適化テクニック

YouTubeで動画をクリックしてもらうには、サムネイル(動画の表紙画像)とタイトルが命です。

ミスター・ビーストのサムネイルには、いくつか共通する特徴があります:

  1. 大きな文字:遠くからでも読める大きさ
  2. 鮮やかな色:赤、黄色、青などの目立つ色を使用
  3. 驚いた表情:本人や参加者の驚いた顔をアップで
  4. シンプル:情報を詰め込みすぎず、一目で分かる

タイトルも工夫されています:

  • 「$1 vs $100,000,000 Car!」(1ドルの車 vs 1億ドルの車)
  • 「I Gave My 100,000,000th Subscriber A Private Island」(1億人目のチャンネル登録者に島をプレゼント)

数字を使うことで、規模の大きさを強調。また、「vs」「最後の1人」「〇〇してみた」など、視聴者が結果を知りたくなるような書き方をしています。

ミスター・ビーストは、1つの動画に対して10パターン以上のサムネイルを作り、どれが一番クリックされるかテストしているそうです。

視聴維持率を高める編集スタイル

YouTubeのアルゴリズムで最も重要なのが「視聴維持率」です。これは、動画を最後まで見た人の割合のこと。

ミスター・ビーストの動画は、視聴維持率が非常に高いことで知られています。

テンポの速い編集

彼の動画を見ると、常に何かが起きています。無駄な間がありません。

  • 1つのシーンは長くても10秒程度
  • カット割りが多く、視覚的に飽きさせない
  • BGMや効果音を効果的に使用
  • 字幕を常に表示して、音を消していても内容が分かる

飽きさせない構成

動画の構成も計算されています。

冒頭の10秒で「この動画で何が起きるか」を明確に示します。例えば「今日は1,000人で最後の1人に100万ドルをあげます!」と、いきなり結論を言ってしまうのです。

その後、企画の説明をしながら、途中で「ハプニング」や「サプライズ」を挟みます。視聴者が「次に何が起きるんだろう」と気になるように作られています。

そして最後は、必ず感動的なシーンや衝撃的な結果で締めくくります。

ミスター・ビーストは、動画編集に何百時間もかけています。1本の動画に対して、編集者が数週間かけて作り込むこともあるそうです。

この徹底したクオリティへのこだわりが、高い視聴維持率につながっています。そしてYouTubeは、視聴維持率の高い動画をもっと多くの人に推奨します。

これが、彼の動画が常にバイラルする理由です。

日本での人気の理由とナルト声優起用

竹内順子(ナルト声優)を起用した理由

ミスター・ビーストの動画を日本語で見ると、聞き覚えのある声に驚く人が多いはず。

実は、日本語吹き替えを担当しているのは、声優の竹内順子さん。人気アニメ「NARUTO -ナルト-」の主人公、うずまきナルト役で知られる方です。

ミスター・ビーストはナルトの大ファン

なぜ竹内順子さんなのか。それは、ミスター・ビースト本人が「NARUTO」の大ファンだからです。

彼は複数のインタビューで、「ナルトは自分にとって特別な作品。ナルトのように、決して諦めずに夢を追いかける姿勢に影響を受けた」と語っています。

実際、彼の動画には時々ナルトのコスプレやグッズが登場します。また、2023年にはナルトの声で動画を作り、竹内順子さんと共演する動画も公開されました。

日本語吹き替えを始めるにあたって、ミスター・ビーストは「ナルトの声の人に絶対にやってもらいたい」と強く希望したそうです。

この起用は大成功でした。日本のアニメファンにとって、竹内順子さんの声は親しみがあります。「ナルトがしゃべってる!」と感じることで、動画への親近感が一気に高まるのです。

日本市場開拓の戦略

ミスター・ビーストは、日本市場を非常に重視しています。

2022年には「MrBeast Japan ミスタービースト」という日本語専用チャンネルを開設しました。ただ、このチャンネルの登録者数は伸び悩み、現在は約2万5,000人程度にとどまっています。

そこで方針を転換。メインチャンネルの動画に、複数言語の吹き替え音声トラックを追加する方式に切り替えたのです。

YouTubeの設定で言語を日本語にすると、自動的に竹内順子さんの吹き替え版が再生されます。英語で聞きたければ、音声トラックを切り替えればOK。

この方式により、日本の視聴者も英語圏の視聴者も、同じチャンネルで動画を楽しめるようになりました。

日本語吹き替えの導入後、日本からの視聴回数は確実に増えています。特に、小学生など若い世代に人気が出ているそうです。

日本語吹き替えの設定方法

「ミスター・ビーストの動画を日本語で見たい」という方のために、設定方法を説明します。

メインチャンネルで音声切り替え可能

YouTubeアプリまたはウェブサイトで、ミスター・ビーストの動画を開きます。

動画再生中に、以下の手順で音声を切り替えられます:

  1. 動画プレーヤーの右下にある「設定」(歯車マーク)をタップ
  2. 「音声トラック」または「Audio track」を選択
  3. 「日本語」を選択

これで、竹内順子さんの吹き替え版が再生されます。

もし日本語の選択肢が出てこない場合は、YouTubeアプリの言語設定を日本語にしてみてください。そうすると、自動的に日本語音声が優先されるようになります。

MrBeast Japan チャンネルの状況

日本語専用チャンネル「MrBeast Japan」も、まだ存在しています。

このチャンネルでは、メインチャンネルの動画が日本語吹き替え版で再投稿されていました。ただし、現在は更新が止まっています。

理由は、メインチャンネルで複数言語対応が可能になったため。わざわざ別チャンネルを運営する必要がなくなったのです。

今後も、日本向けの独自コンテンツが作られる可能性はありますが、現時点では未定です。

日本でのコラボ企画

バヤシとのTikTokコラボ

ミスター・ビーストは、日本のクリエイターともコラボしています。

2023年、TikTokで人気の「バヤシ」さんとコラボした動画が話題になりました。バヤシさんは、大量の食べ物を豪快に食べる「飯テロ」動画で知られるクリエイターです。

この動画では、ミスター・ビーストとバヤシさんが一緒に巨大なハンバーガーに挑戦。両者のファンが交流するきっかけにもなりました。

また、日本の文化を体験する動画も制作されています。相撲体験や、日本の高級レストランでの食事など、日本要素を取り入れたコンテンツが増えています。

今後の日本展開予想

ミスター・ビーストは、今後さらに日本市場に力を入れる可能性が高いです。

理由は3つあります。

1つ目は、日本のYouTube市場が非常に大きいこと。日本は世界第3位のYouTube視聴国で、まだまだ成長の余地があります。

2つ目は、日本のファンが非常に熱心なこと。彼の動画に対するコメントを見ると、日本語のコメントが多く、好意的な反応が多いです。

3つ目は、Feastablesの日本展開の可能性。もしチョコレートが日本で販売されれば、大きな話題になるでしょう。

近い将来、ミスター・ビーストが実際に日本を訪れて、大規模な企画を行う日が来るかもしれません。例えば「東京で100人に100万円配る」といった企画が実現すれば、日本中で話題になるはずです。

日本のファンとしては、その日を楽しみに待ちたいですね。

慈善活動が生むブランド価値

Beast Philanthropyで1,500万食配布

ミスター・ビーストは、慈善活動にも力を入れています。

2020年、彼は「Beast Philanthropy(ビースト・フィランソロピー)」という非営利団体を設立しました。この団体は、貧困や飢餓に苦しむ人々を支援することを目的としています。

これまでに1,500万食以上を配布し、世界中の困っている人々に食料を届けてきました。

活動内容は多岐にわたります:

  • アメリカの低所得者層へのフードバンク支援
  • アフリカでの井戸建設プロジェクト
  • 災害被災地への緊急支援
  • ホームレスへの食事提供
  • 学校給食プログラムへの寄付

Beast Philanthropyには専用のYouTubeチャンネルもあり、このチャンネルから得られる収益は全額、慈善活動に使われます。

ミスター・ビーストは、慈善活動を単なる「お金の寄付」で終わらせません。必ず動画にして、世界中の人に見てもらうようにしています。

これには賛否両論があります。「慈善活動を商業化している」という批判もあれば、「多くの人に問題を知ってもらえる良い方法だ」という肯定的な意見もあります。

Team Treesで2,300万ドル調達

2019年、ミスター・ビーストは「Team Trees(チーム・ツリーズ)」という環境保護プロジェクトを立ち上げました。

目標は、2,000万本の木を植えること。1ドルの寄付で1本の木が植えられる仕組みです。

このプロジェクトは大成功を収めました。世界中から80万人以上が寄付に参加し、最終的に2,300万ドル以上を調達。当初の目標を上回る2,300万本以上の木が植えられました。

寄付者の中には、イーロン・マスクやジャック・ドーシー(Twitterの創業者)など、著名人も含まれていました。

このプロジェクトは、アーバー・デイ財団という信頼できる環境団体と協力して実施されました。実際に木が植えられている様子は、動画やレポートで公開されています。

Team Treesは、「YouTuberが社会を動かせる」ことを証明した画期的なプロジェクトでした。

Team Seasで3,000万ドル調達

Team Treesの成功を受けて、2021年には「Team Seas(チーム・シーズ)」を立ち上げました。

今度のテーマは、海洋プラスチック問題。目標は、海と川から3,000万ポンド(約1,360万キログラム)のゴミを回収すること。

このプロジェクトも大成功。3,000万ドル以上の寄付が集まり、2024年7月時点で3,400万ポンドのゴミが回収されています。

Team Seasは、Ocean Conservancy(オーシャン・コンサーバンシー)とThe Ocean Cleanup(ジ・オーシャン・クリーンアップ)という2つの海洋保護団体と協力して実施されました。

回収されたゴミの一部は、リサイクルされて新しい製品に生まれ変わっています。

慈善活動が収益につながる理由

「なぜミスター・ビーストは、これほど慈善活動に力を入れるのか?」

もちろん、彼には「困っている人を助けたい」という純粋な気持ちがあるでしょう。でも、ビジネスの観点から見ても、慈善活動は彼にとってプラスになっています。

ブランドイメージの向上

慈善活動をすることで、ミスター・ビーストのブランドイメージは大きく向上しました。

「ただお金を稼いでいるだけのYouTuber」ではなく、「社会に貢献しているクリエイター」として認識されるようになったのです。

このイメージは、企業とのスポンサー契約にも好影響を与えています。企業は、イメージの良いクリエイターとコラボしたいと考えます。ミスター・ビーストとコラボすれば、企業自身の社会的評価も高まるのです。

視聴者の信頼獲得

慈善活動の動画は、視聴者に強い感動を与えます。

「100人のホームレスに家をプレゼント」「盲目の1,000人に視力回復手術をプレゼント」といった動画は、多くの人の心を動かしました。

ただし、2023年の視力回復手術の動画は、「慈善活動をコンテンツ化するのは不適切」という批判も受けました。この問題は、慈善活動とエンターテイメントの境界線について、議論を呼んでいます。

それでも、多くの視聴者は彼の活動を支持しています。「自分の楽しみのためだけにお金を使うのではなく、困っている人を助けている」という姿勢が、視聴者の信頼を獲得しているのです。

信頼は、長期的なファン獲得につながります。そして、ファンが増えれば、再生回数も増え、収益も増える。

つまり、慈善活動は「善意のサイクル」を生み出しているのです。


ミスター・ビーストの年収・総資産から学ぶ成功の全体像

この記事で解説したミスター・ビーストの年収と総資産、そして稼ぐ仕組みの要点を総括します。

ミスター・ビーストの年収・総資産【数字で見る成功】

  • 総資産26億ドル(約3,900億円):2022年の5億ドルから3年で5倍に急成長
  • 年収6〜7億ドル(約900億〜1,050億円):月収75億円、1日あたり2.5億円を稼ぐ
  • 個人口座は100万ドル未満:稼いだお金のほぼ全てを事業に再投資する徹底ぶり
  • 他のYouTuberとの圧倒的な差:ピューディパイの58倍、ヒカキンの90〜140倍の資産
  • 27歳で億万長者入り:30歳未満で唯一「相続ではなく自力」で財を成した人物

なぜ稼げるのか【ミスター・ビーストの収益構造】

  • YouTube収入:広告で年間4,800万ドル、スポンサーは1本250〜300万ドル、登録者4.4億人の影響力
  • Feastables事業:年間売上2.5億ドル(約375億円)、72時間で100万本販売、全米2万店舗で展開
  • MrBeast Burger:月間売上3.9億円の実績も品質問題で縮小、現在は訴訟中
  • Amazon「Beast Games」:制作費1億ドル超、Prime Video史上最多視聴、シーズン2・3決定
  • 再投資の循環モデル:1本に4〜6億円投資→バイラル→収益増→さらに投資の自己増殖サイクル
  • YouTubeアルゴリズム攻略:10分以上の動画、最適化されたサムネイル、高い視聴維持率
  • 日本市場戦略:竹内順子(ナルト声優)起用で日本語吹き替え、日本のファン拡大中
  • 慈善活動の価値:1,500万食配布、Team Treesで2,300万ドル、ブランドイメージと信頼を構築

まとめ:ミスター・ビーストから学べる成功の法則

ここまで、ミスター・ビーストの年収と総資産、そして彼がなぜこれほど稼げるのかを詳しく見てきました。

最後に、彼の成功から学べるポイントをまとめます。

5つの成功法則

  1. 全額再投資の覚悟:稼いだお金を次の挑戦に投資し続ける
  2. 多角化戦略:YouTubeだけでなく、商品販売や番組制作など複数の収入源を確保
  3. 視聴者第一主義:常に期待を超えるコンテンツを提供し、納得できない動画は公開しない
  4. アルゴリズムの理解:YouTubeの仕組みを徹底的に研究し、最適化を続ける
  5. 社会貢献とブランド:慈善活動を通じて、長期的な信頼とブランド価値を構築

これらの法則は、YouTubeに限らず、どんなビジネスにも応用できます。

ミスター・ビーストの年収900億円、総資産3,900億円という数字は、単なる偶然や運ではありません。徹底した戦略と、視聴者への誠実な姿勢が生み出した結果なのです。

彼はまだ27歳。今後、さらに大きな成功を収める可能性は十分にあります。次にどんな企画を見せてくれるのか、世界中が注目しています。


よくある質問(FAQ)

Q1:ミスター・ビーストの本名と年齢は?

本名はジェームズ・ステファン・ドナルドソン(James Stephen Donaldson)。1998年5月7日生まれで、2025年現在27歳です。アメリカのノースカロライナ州グリーンビル出身。

Q2:Feastablesのチョコレートは日本で買える?

残念ながら、2025年10月現在、日本での正式販売はまだ開始されていません。個人輸入で購入することは可能ですが、送料が高くつきます。今後の日本展開に期待しましょう。

Q3:動画にそんなにお金をかけて本当に儲かるの?

短期的には赤字になることもありますが、長期的には大きな利益を生んでいます。2024年はYouTube事業で8,000万ドルの赤字を出しましたが、チョコレート事業の利益でカバーしています。また、大規模な動画は視聴者数を増やし、将来の収益につながります。

Q4:ミスター・ビーストは何歳からYouTubeを始めた?

2012年2月、13歳の時に初めて動画を投稿しました。当時は「MrBeast6000」という名前で、ゲーム実況が中心でした。最初の数年間は人気が出ず、苦労したそうです。

Q5:他のYouTuberとの年収の違いは何が原因?

主な理由は3つです。①動画制作への莫大な投資(1本で数億円)、②商品販売など複数の収入源、③世界中の視聴者を対象にした多言語展開。これらにより、他のYouTuberとは桁違いの収入を得ています。

Q6:日本語吹き替えはどうやって設定する?

YouTubeアプリで動画を再生中に、設定(歯車マーク)→「音声トラック」→「日本語」を選択するだけです。アプリの言語設定を日本語にしておけば、自動的に日本語音声が再生されます。


参考情報源

  • Celebrity Net Worth
  • Forbes
  • Time Magazine
  • Bloomberg
  • Wikipedia
  • Amazon Prime Video公式発表

最終更新日:2025年10月26日

この記事の情報は、公開されている最新データに基づいています。ミスター・ビーストの資産や収入は日々変動しますので、最新情報は公式チャンネルやニュースをご確認ください。


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