世界中に熱狂的なファンを持つVTuberグループ「ホロライブプロダクション」。
2017年の設立以来、数多くの才能あるタレントがデビューし、業界のトップを走り続けています。
しかし、その輝かしい歴史の裏側では、さまざまな事情でグループを去ったメンバーも少なくありません。
ファンにとって、推しの卒業や引退は非常に辛い出来事ですが、彼女たちが歩んできた軌跡を知ることは、今のホロライブをより深く理解することにも繋がります。
本記事では、これまでにホロライブを卒業・引退した歴代メンバーを、時期や理由とともに一覧形式で詳しく解説します。

歴代のホロライブ卒業・引退メンバー一覧と時期

ホロライブでは、2024年現在までに複数のメンバーが卒業、または契約解除という形で引退しています。
ここでは、主なメンバーを時期の新しい順に振り返っていきます。
2024年に卒業・引退したメンバー
2024年は、初期から活動を支えてきた重要なメンバーとの別れが続きました。
湊あくあ(2024年8月28日卒業)
ホロライブ2期生として、圧倒的なゲームスキルとアイドル性で絶大な人気を誇った湊あくあさん。
「ホロライブの顔」の一人として、武道館ライブを目標に掲げるなど精力的に活動してきましたが、2024年8月をもって卒業となりました。
卒業公演には多くのファンや仲間が駆けつけ、彼女の門出を祝いました。
運営元であるカバー株式会社の公式発表(「湊あくあ」卒業に関するお知らせ)でも、今回の卒業は「運営との方向性の違い」によるものであることが明記されており、円満な形での活動終了であることが報告されています。
夜空メル(2024年1月16日契約解除)
ホロライブ1期生として活動していた夜空メルさんは、2024年1月に急遽、契約解除という形で引退することとなりました。
運営側からの発表によれば、機密情報の漏洩が原因とされています。
長く愛されてきたキャラクターだっただけに、突然の発表はファンに大きな衝撃を与えました。
2023年に卒業・引退したメンバー
2023年には、海外支部のメンバーに動きがありました。
マグニ・デズモンド/ノワール・ヴェスパー(2023年8月31日卒業)
ホロライブの英語圏向けグループ「ホロスターズEnglish -TEMPUS-」に所属していた二人。
一定期間の活動休止を経て、そのまま卒業することが発表されました。
公式な発表では詳細な理由は明かされていませんが、それぞれの道へ進むための円満な卒業とされています。
2022年以前に卒業・引退した主なメンバー
過去にも、ホロライブの歴史を大きく動かした卒業劇がいくつか存在します。
九十九佐命(2022年7月31日卒業)
「ホロライブEnglish -Council-」のメンバーとしてデビューした九十九佐命さん。
卓越したイラストスキルで注目を集めましたが、自身のクリエイティブな活動とVTuberとしての活動の両立が困難になったことを理由に卒業を選びました。
潤羽るしあ(2022年2月24日契約解除)
ホロライブ3期生としてトップクラスの人気を誇っていた潤羽るしあさん。
情報の取り扱いに関する契約違反が発覚し、運営との信頼関係の維持が困難であるとして契約解除となりました。
当時のVTuber界隈では最も大きなトピックの一つとなり、多くの議論を呼びました。
桐生ココ(2021年7月1日卒業)
ホロライブ4期生であり、英語と日本語を使い分けるスタイルで海外進出の立役者となった桐生ココさん。
彼女の卒業は、世界中のファンに惜しまれながら行われた伝説的なライブをもって締めくくられました。
卒業の理由は「自身の掲げる活動方針と運営との折り合い」とされており、引退後もその影響力は各所に残っています。
ホロライブメンバーが卒業・引退を選ぶ主な理由

ファンにとって最も気になるのが「なぜ卒業するのか」という点です。
ホロライブを運営するカバー株式会社は、東証グロース市場に上場している公的な企業です(カバー株式会社 IR情報)。
そのため、タレントの卒業や契約に関する決定は、株主や市場に対する説明責任を果たすための厳格な企業ガバナンスに基づいて行われています。
ホロライブにおける卒業の理由は、大きく分けて以下の4つのパターンに分類されます。
運営や活動方針との方向性の違い
VTuberとしての活動が大規模になるにつれ、個人のやりたいことと、企業の戦略としての方向性にズレが生じることがあります。
先述した桐生ココさんや湊あくあさんのように、自身の理想とするアイドル像や活動スタイルを貫くために、あえて「卒業」という選択肢を取るケースです。
これは決してネガティブな理由だけではなく、次のステップへ進むための前向きな決断であることが多いのが特徴です。
健康上の理由やプライベートの充実
長時間の配信活動やイベント出演は、精神的・肉体的な負担が非常に大きくなります。
体調不良が続き、満足な活動ができないことを理由に、休止の末に卒業を選ぶメンバーもいます。
また、本人のライフステージの変化や、VTuber以外の「中の人」としてのキャリアに専念するために引退を決意する場合もあります。
契約違反による契約解除
残念ながら、円満な卒業ではなく「契約解除」という形での引退も存在します。
主に情報の管理不備や契約上のルール違反が原因となります。
企業勢VTuberとして活動する以上、機密保持などのコンプライアンス遵守は絶対であり、これが守られない場合は即座に活動終了となる厳しい側面があります。
カバー株式会社はコンプライアンス遵守を徹底しており、過去には「機密情報の漏洩」などを理由とした契約解除の事実(弊社所属タレント「夜空メル」契約解除に関するお知らせ)を公表しています。
グループ自体の解散(ホロライブ中国など)
過去には、社会情勢や戦略的な見直しにより、特定の支部が丸ごと閉鎖されるケースもありました。
「ホロライブ中国」に所属していた6名のメンバーは、運営体制の変更に伴い、全員が一斉に卒業(または個人勢への転向)することとなりました。
ホロライブを卒業したメンバーのその後の活動について

ホロライブを卒業した後の活動については、メンバーによってさまざまです。
個人勢VTuberとしての再出発(転生)
最も多いパターンは、キャラクター(魂)を新しくし、個人勢のVTuberやストリーマーとして活動を再開することです。
ファンの間では「転生」とも呼ばれ、以前からのスキルを活かして再びトップ層で活躍する人も少なくありません。
規約上、前世(ホロライブ時代)について明言することはありませんが、声や癖で気づいたファンが引き続き応援する文化があります。
クリエイターや声優としての活動
絵師(イラストレーター)や音楽制作、声優など、裏方を含めたクリエイティブな分野に軸足を移す人もいます。
ホロライブでの経験を糧に、より自分の得意な専門分野で才能を発揮しています。
芸能界や一般社会への復帰
一部のメンバーは、配信活動そのものを完全に引退し、一般人として生活したり、元の職業に戻ったりすることもあります。
卒業後の消息が一切不明になることも珍しくありませんが、それは彼女たちが「普通の女の子」としての幸せを選んだ結果とも言えます。
ホロライブ卒業メンバーへの感謝とメモリアル
卒業は悲しい出来事ですが、彼女たちが残したコンテンツや思い出は消えません。
ホロライブ公式からは、卒業記念のメモリアルグッズや、過去のライブBDなどが販売されていることもあります。
これらを手元に残しておくことで、彼女たちがホロライブの一員として輝いていた時間をいつでも思い出すことができます。
また、卒業後もアーカイブが残されている場合(契約解除を除く)は、過去の配信を見返すことも、ファンに許された大切な時間です。
まとめ
本記事では、ホロライブを卒業・引退した歴代メンバーの一覧と、それぞれの理由や時期について解説しました。
ホロライブの卒業には、前向きな「門出」もあれば、避けられない「契約解除」という厳しい現実もあります。
しかし、どのメンバーもホロライブの歴史を形作る重要な一部であったことに変わりはありません。
「卒業=関係の終了」ではなく、彼女たちの新しい人生を尊重しつつ、今いる現役メンバーとの時間を大切にすることが、ファンとしての健全な向き合い方と言えるでしょう。
これからも変化を続けるホロライブですが、去っていったメンバーへの感謝を忘れずに、グループ全体の成長を見守っていきましょう。