「最近よく見るSKY-HIさんって、昔どこかのアイドルグループに所属していなかった？」「BE:FIRSTの生みの親なのは知っているけれど、他に誰をプロデュースしているのか詳しく知りたい」
SNSや音楽番組で彼の姿を見かけるたびに、このような疑問を抱く方も多いのではないでしょうか。かつてはジャニーズJr.やAAAのメンバーとしてステージの最前線に立っていた彼が、なぜ今、1億円以上の私財を投じてまでプロデューサーへと転身したのか。その背景には、音楽ファンならずとも知っておきたい、既存のエンタメ業界を変革しようとする熱いストーリーがあります。
この記事では、SKY-HI（日高光啓）さんの知られざるジャニーズJr.時代の秘話から、AAAとしての華々しい活躍、そして現在チャートを席巻しているBE:FIRSTやMAZZELといったBMSG所属アーティストまでを一挙に解説します。
この記事を読み終える頃には、SKY-HIさんの波乱万丈な経歴がすべて整理され、彼が手掛けるグループの魅力やBMSGの目指す未来がはっきりと理解できるようになるはずです。それでは、彼の原点から現在までを詳しく見ていきましょう。
SKY-HI（日高光啓）はどこのアイドルだった？
現在は音楽事務所「BMSG」の代表取締役CEOとして活躍する SKY-HI さんですが、彼自身のルーツはパフォーマンスの最前線に立つアイドルとしての活動にあります。彼がどのようなキャリアを歩んできたのか、まずはその原点から紐解いていきましょう。
【過去】実は元ジャニーズ事務所所属！同期は誰？
SKY-HIさんは、2001年にジャニーズ事務所に入所し、ジャニーズJr.として活動していた経歴を持っています。当時、彼はまだ中学生でしたが、その頃からすでに音楽やダンスに対する才能の片鱗を見せていました。
当時の同期には、現在も第一線で活躍するNEWSの小山慶一郎さんなどがおり、同じレッスンを受けていたと言われています。ジャニーズJr.内では、ジャニーズの中でも特にパフォーマンス力の高いメンバーが集まるユニットなどで活動していた時期もありました。
しかし、彼はジャニーズ事務所を比較的早い段階で退所することになります。その大きな理由は「自分で音楽を作りたい」という強い創作意欲でした。決められた楽曲を歌い、踊るというアイドル像よりも、自分自身の言葉でラップを書き、トラックを作るアーティストとしての活動に惹かれていったのです。この時の決断が、後のラッパーとしての成功、そして現在のプロデューサーとしての道へと繋がることになりました。
【AAA時代】男女混合パフォーマンスグループとしての活躍
ジャニーズ事務所を退所した後、エイベックスのオーディションを経て、2005年に男女7人組パフォーマンスグループ「AAA（トリプル・エー）」のメンバーとしてデビューを果たします。AAAは当時の音楽業界では珍しい男女混合の大型グループとして、日本レコード大賞新人賞を受賞するなど、瞬く間に人気グループへと成長しました。
SKY-HIさんは日高光啓名義で活動し、グループ内では主にラップパートを担当していました。しかし、当時は「アイドル的な見られ方」と「本格的なヒップホップへの情熱」のギャップに悩む時期もあったといいます。彼はグループ活動の傍ら、クラブイベントへお忍びで参加し、ソロラッパー「SKY-HI」としてのスキルを磨き続けました。
AAAとしての約15年間にわたる活動は、ドームツアーを成功させるほどの国民的人気を得るまでに至りました。この長いアイドル活動期間中に、彼は「日本のエンタメ業界の構造」や「才能ある若者が使い捨てられていく現状」を目の当たりにします。これが後に、自ら事務所を立ち上げ、理想のアイドルグループを作る動機となったのです。
SKY-HIがプロデュースしているアイドルグループは誰？
SKY-HIさんが1億円以上の私財を投じて設立した会社「BMSG」は、「才能を殺さない」というスローガンのもと、次々と新しいスターを輩出しています。現在、彼が手掛けている主要なグループについて詳しく見ていきましょう。
世界を席巻中！「BE:FIRST（ビーファースト）」
BMSGの第1弾ボーイズグループとして、2021年にデビューしたのが「BE:FIRST」です。彼らは日本テレビ系のオーディション番組『THE FIRST』から誕生しました。SKY-HIさん自らが審査員を務め、合宿所を共にし、参加者一人ひとりの人間性や才能と向き合う姿は多くの視聴者の感動を呼びました。
BE:FIRSTは、SOTA、SHUNTO、MANATO、RYUHEI、JUNON、RYOKI、LEOの7人で構成されています。彼らの最大の特徴は、圧倒的な実力主義です。ダンス、ボーカル、ラップのすべてにおいてハイレベルでありながら、メンバー自身が楽曲制作やクリエイティブに関わる姿勢を持っています。
デビュー曲「Gifted.」や、大ヒットした「Bye-Good-Bye」など、従来のボーイズグループの枠に捉われないクオリティの高い楽曲を次々と発表しています。ビルボード・ジャパンのチャートで1位を獲得するだけでなく、YouTubeの再生回数も驚異的なスピードで伸びており、まさに現在の日本の音楽シーンの主役と言える存在です。
次世代の個性派集団！「MAZZEL（マーゼル）」
BE:FIRSTに続き、2023年にデビューしたBMSG第2弾グループが「MAZZEL（マーゼル）」です。彼らはオーディション番組『MISSION×2』を通じて選ばれた、KAIRYU、NAOYA、RAN、SEITO、RYUKI、TAKUTO、HAYATO、EIKIの8人組です。
MAZZELの魅力は、BE:FIRSTとはまた異なる「多様性」と「色彩の豊かさ」にあります。メンバーそれぞれが異なるバックボーンを持っており、ダンスのスタイルや歌声の質感も非常に個性的です。SKY-HIさんは彼らをプロデュースする際、それぞれの「自分らしさ」を爆発させることに重点を置いています。
デビュー曲「Vivid」は、そのタイトルの通り鮮やかでパワフルなパフォーマンスが話題となりました。彼らは単なる「BE:FIRSTの弟分」ではなく、自律したアーティスト集団として、独自の道を切り拓こうとしています。今後、BE:FIRSTと共に切磋琢磨していく姿に、多くのファンが注目しています。
これからデビュー？BMSGの注目育成生（トレーニー）一覧
BMSGには、すでにデビューしたグループ以外にも、未来のスター候補生である「トレーニー（育成生）」が所属しています。彼らは定期的に開催されるBMSGのフェスやイベントに出演しており、デビュー前から非常に高い支持を得ています。
現在、特に注目されているトレーニーは、RUI、TAIKI、KANONの3名です。彼らは『THE FIRST』やその後のプロジェクトでその才能を認められ、SKY-HIさんのもとで技術を磨いています。特にRUIさんは、中学生とは思えない表現力と透明感のある歌声を持っており、将来の有望株として期待されています。
また、以前トレーニーとして活動していたREIKOさんは、その圧倒的な歌唱力を武器に、現在はソロアーティストとしての道を歩み始めています。BMSGは「全員を同じ枠に当てはめてデビューさせる」のではなく、それぞれの個性が最も輝くタイミングと形を見極める方針をとっています。そのため、トレーニーたちの動向からは常に目が離せません。
なぜSKY-HIはアイドルを「作る側」に回ったのか？
かつてトップアイドルとして君臨していたSKY-HIさんが、なぜ1億円以上の私財を投じてまで、自ら「作る側」に回ったのでしょうか。その背景には、日本の音楽業界に対する強い危機感と、深い愛情があります。
彼は自身の経験を通じて、日本のボーイズグループが抱える課題を痛感していました。それは、クリエイティビティよりも事務所の意向が優先される構造や、実力があるのにチャンスに恵まれない才能が埋もれてしまう現状です。「才能が使い捨てられるのではなく、大切に育てられ、世界へと羽ばたける環境を作りたい」という願いが、BMSG設立の原動力となりました。
BMSGの経営理念である「Quality First, Creative First, Economy Last（質の高さ、創造性を最優先し、利益は後からついてくる）」という言葉には、彼の決意が凝縮されています。彼はアーティストを「商品」としてではなく、一人の「人間」として尊重し、彼らの精神的な健康や成長を第一に考えています。この姿勢こそが、これまでの日本の芸能界にはなかった新しいプロデューサー像として、若者や業界内からも高い評価を得ている理由です。
まとめ：SKY-HI（日高光啓）のアイドル時代とプロデュースグループは誰？
ここまで、SKY-HIさんの輝かしい経歴と現在の活動について解説してきました。記事の内容をまとめると以下の通りです。
- SKY-HIはどこのアイドル？： 中学生時代はジャニーズJr.として活動し、その後「AAA」のメンバーとして約15年間トップアイドルとして活躍しました。
- 現在プロデュースしているアイドルは誰？： 大ヒット中の「BE:FIRST」と、個性が光る「MAZZEL」の2グループをメインにプロデュースしています。
- 今後注目のアイドル候補は？： RUI、TAIKI、KANONといった才能豊かなトレーニー（育成生）たちが、次世代のスターを目指して活動中です。
- なぜプロデューサーになったのか？： 自身の経験を活かし、才能ある若者が正しく評価され、世界へ挑戦できる環境を作るためにBMSGを設立しました。
SKY-HIさんの活動は、単なるアイドルの枠を超え、日本の音楽業界に新しい風を吹き込んでいます。彼が手掛けるアーティストたちのこれからの活躍、そして彼自身の挑戦に今後も目が離せません。
