「エクストレイルの中古車、なんでこんなに安いの?大丈夫かな…」
中古車サイトを見ていて、エクストレイルの価格に驚いたことはありませんか?同じクラスのRAV4やCX-5より30〜50万円も安い。初めてSUVを検討している方、ファミリーカーへの乗り換えを考えている方、そして限られた予算で良い車を探している方にとって、この価格差は魅力的だけど不安にもなりますよね。
「安いのには裏がある」「故障が多いのでは?」「維持費が高くつくんじゃ…」
こんな心配、私もよく分かります。実は、エクストレイルが安いのには市場原理に基づく明確な理由があり、それを知らずに購入すると確かに後悔することもあります。でも逆に、この理由を理解して賢く選べば、200万円台で高性能SUVを手に入れる絶好のチャンスになるのです。
本記事では、中古車業界15年のプロが集めた最新データと、実際の購入者の体験談をもとに、エクストレイル中古なぜ安いのか5つの理由を解明。さらに、2017年以降のプロパイロット搭載モデルの選び方、避けるべき地雷車の見分け方、年間維持費32万円の詳細内訳まで、購入前に知っておくべき全情報をお届けします。
この記事を読み終える頃には、「なぜ安いのか」が明確に理解でき、「どの年式・グレードを選ぶべきか」「どこで買うべきか」が判断できるようになっているはずです。後悔しないエクストレイル選びの、完全ガイドをお約束します。
エクストレイル中古なぜ安い?市場価格を下げる5つの要因

結論:エクストレイルの中古車が安いのは、流通量の多さ、型落ちによる価値下落、装備差による価格差など、市場原理による理由であり、品質に問題があるわけではありません。むしろ賢い買い物のチャンスといえるでしょう。
型落ちモデルの流通量が多い理由
エクストレイル中古車が安い最大の理由は、圧倒的な流通量にあります。特に3代目となるT32型は、2013年から2022年まで約9年間という長期にわたって販売されました。この間に累計70万台以上が市場に投入され、現在も中古車として大量に出回っているのです。
例えば、愛知県の中古車販売店では「T32型エクストレイルの在庫が常時20台以上ある」という状況。これは同クラスのRAV4の約3倍の在庫数になります。中古車の価格は需要と供給のバランスで決まるため、供給が多ければ自然と価格は下がるという経済の原理が働いているわけですね。
さらに興味深いのは、T32型の後期モデル(2017年以降)でも在庫が豊富な点。通常、人気車の後期モデルは中古市場でも高値を維持しますが、エクストレイルは生産台数が多かったため、比較的新しい年式でも手頃な価格で購入できるという恩恵があります。
2022年フルモデルチェンジの影響
2022年7月、エクストレイルは8年7ヶ月ぶりにフルモデルチェンジを実施しました。新型T33型の登場により、旧型のT32型は一気に「型落ち」となり、中古車価格が平均で約15%下落したのです。
実は、この価格下落にはディーラーの在庫調整戦略も大きく関わっています。ある日産ディーラーの営業マンは「新型の展示スペースを確保するため、旧型の在庫を早急に処分する必要があった」と話します。その結果、下取り価格も下がり、中古車市場に安価な車両が大量に流入することになりました。
価格推移データを見ると、フルモデルチェンジ前の2022年6月には平均250万円だったT32型の中古価格が、同年12月には210万円まで下落。わずか半年で40万円も値下がりしたことになります。これはエクストレイル中古なぜ安いかを理解する上で、重要なポイントといえるでしょう。
2017年以前モデルの装備不足問題
エクストレイルの中古車価格に大きな影響を与えているのが、2017年6月のマイナーチェンジです。この改良で追加された「プロパイロット」という運転支援システムの有無により、中古車価格に約80万円もの差が生じているのです。
プロパイロットは、高速道路での車間距離を自動で保ち、車線の中央を維持してくれる先進機能。長距離ドライブが多い方にとっては、疲労軽減に大きく貢献します。実際に使用した埼玉県のオーナーは「東北への帰省が本当に楽になった。もうプロパイロットなしの車には戻れない」と語ります。
年式別の装備を比較すると、2017年以前のモデルには以下の装備が不足しています:
- プロパイロット(運転支援システム)
- インテリジェントアラウンドビューモニター
- 踏み間違い防止アシスト
- LEDヘッドライト(一部グレード)
これらの装備差により、2016年式と2018年式で同じグレードでも、中古車価格に大きな開きが生じているというわけです。
FFモデルと4WDの価格差が大きい
エクストレイルには前輪駆動(FF)と四輪駆動(4WD)の2種類が存在し、その価格差が中古車市場でさらに拡大しています。新車時でも約25万円の差がありましたが、中古車では40万円以上の差がつくことも珍しくありません。
FFモデルが安い理由は単純明快。使用するパーツが少なく、車両重量も軽いため、製造コストが抑えられているからです。具体的には、リアデファレンシャルやプロペラシャフトなどの駆動系部品が不要で、その分価格を下げられるのです。
ただし、用途によってはFFでも十分というケースがあります。例えば、都市部での通勤や買い物がメインの使い方なら、FFモデルで問題ありません。逆に、スキー場や山道を頻繁に走る方には4WDが必須でしょう。千葉県在住のユーザーは「街乗りオンリーなのでFFを選んだが、燃費も良くて満足している」と評価しています。
2.0Lエンジンのパワー不足による需要低下
エクストレイルには2.0Lと2.5Lの2種類のエンジンがあり、その性能差が中古車価格に影響を与えています。2.0Lエンジンは最高出力147馬力、最大トルク207Nmと、車重1.5トン超のボディには少々非力。一方、2.5Lエンジンは173馬力、234Nmとパワフルです。
実際に両方を試乗した神奈川県のディーラー営業マンは「高速道路の合流や追い越しで、2.0Lだと踏み込みが必要。2.5Lならスムーズに加速できる」と違いを説明します。SUVを選ぶユーザーの多くは、余裕のある走りを求めるため、2.0Lモデルの需要が低く、結果として中古車価格も安くなっているのです。
とはいえ、街乗り中心なら2.0Lでも十分という声もあります。エンジン選びのポイントは、自分の使い方を明確にすること。週末のレジャー程度なら2.0L、頻繁に高速道路を使うなら2.5Lを選ぶのが賢明でしょう。
【独自視点】ライバル車との競争激化で価格調整
エクストレイル中古なぜ安いかを考える上で、見逃せないのがライバル車との競争関係です。トヨタRAV4、マツダCX-5、スバル フォレスターといった強力なライバルとの価格競争が、エクストレイルの中古車価格を押し下げる要因となっています。
2023年の販売データを見ると、エクストレイルは年間27,129台で登録車全体の24位。日産車では3番目の販売台数ですが、RAV4やハリアーには及びません。この販売競争の影響が、中古車市場にも波及しているのです。
しかし、これは購入者にとってはチャンス。同等の性能を持つRAV4の中古車が250〜350万円なのに対し、エクストレイルなら150〜250万円で購入可能。あるカーショップの店長は「性能や装備で劣っているわけではない。むしろコスパで選ぶならエクストレイルが断然お得」と力説します。
エクストレイルの中古はなぜ安い?中古車を買っても後悔しない選び方
結論:2017年6月以降のプロパイロット搭載モデルを選び、修復歴車や過走行車を避け、信頼できる販売店で購入すれば、安くても満足度の高いエクストレイルを手に入れることができます。
狙い目は2017年6月以降のモデル
エクストレイル中古車選びで最も重要なのは、2017年6月のマイナーチェンジを境に大きく変わった装備内容を理解することです。この改良で追加されたプロパイロットは、高速道路での疲労を劇的に軽減してくれる画期的な機能となります。
実際に2017年式を購入した東京都のオーナーは「箱根への週末ドライブが楽になった。プロパイロットがあるとないとでは、到着後の疲れが全然違う」と満足げに語ります。
さらに狙い目なのが、2020年1月の一部改良モデル。この時期に衝突被害軽減ブレーキの性能が向上し、夜間の歩行者検知も可能になりました。プロパイロットの制御も改善され、より自然な走行フィールを実現しています。
年式別のおすすめグレードは以下の通り:
- 2017〜2019年式:20Xi(プロパイロット標準装備)
- 2020〜2022年式:20Xi ハイブリッド(燃費と装備のバランス良好)
- 予算重視なら:2016年式20X(装備は劣るが価格が魅力)
買ってはいけないエクストレイルの特徴
中古のエクストレイルを選ぶ際、絶対に避けるべき車両があります。まず修復歴車。フレームに損傷を受けた車両は、外見は綺麗に修理されていても、走行安定性に問題が残る可能性が高いのです。
ある中古車査定士は「修復歴ありの車両は、たとえ20万円安くても避けるべき。後々のトラブルを考えると、結局高くつく」と警告します。実際、修復歴車を購入して半年後にサスペンション異常が発生し、30万円の修理費がかかったケースも報告されています。
走行距離10万kmを超える車両も要注意。エクストレイル自体は耐久性に優れていますが、10万km超えると以下の部品交換が必要になる可能性があります:
- タイミングベルト(約5〜8万円)
- ショックアブソーバー(約10万円)
- エアコンコンプレッサー(約15万円)
特に注意したいのがディーゼル車のDPF(排気ガス浄化装置)問題。短距離走行が多い車両では、DPFにススが溜まりやすく、最悪の場合40万円以上の交換費用がかかることもあるのです。
中古車購入時の必須チェックポイント
エンジン・トランスミッションの確認
エンジンルームを開けたら、まずアイドリング時の振動をチェックしましょう。正常なエンジンは「スーッ」という滑らかな音ですが、異常があると「ガラガラ」「カタカタ」という金属音が聞こえます。
CVT(無段変速機)の不具合は、試乗時に分かります。加速時に「ウィーン」という異音や、変速ショックを感じたら要注意。福岡県の整備士は「T32型の初期モデルはCVTトラブルが多い。必ず試乗して確認すべき」とアドバイスします。
下回りのサビと劣化状況
雪国や海辺で使用されていた車両は、下回りのサビに注意が必要です。特にマフラーやサスペンションアームの付け根は要チェック。表面的なサビなら問題ありませんが、ボロボロと剥がれるような腐食は危険信号です。
新潟県の中古車店では「雪道の融雪剤でサビが進行した車両が多い。必ずリフトアップして確認している」と話します。
内装の劣化と電装品の動作
シートの破れや擦れは見た目だけでなく、前オーナーの使い方を示すバロメーター。運転席のサイドサポート部分が極端に擦れている車両は、乱暴な運転をされていた可能性があります。
プロパイロット搭載車では、必ず実際に作動させて確認を。センサー部分の故障で修理に20万円かかったという事例もあるため、慎重にチェックしましょう。
T31・T32・T33型の違いと選び方
エクストレイルの世代ごとの特徴を理解することで、自分に最適なモデルを選べます。
**T31型(2007〜2013年)**は、角ばったデザインと頑丈な作りが特徴。防水シートやクリーンディーゼルエンジンの設定もあり、アウトドア派に人気です。中古価格は50〜150万円と手頃ですが、装備は現代基準では物足りません。
**T32型(2013〜2022年)**は、都会的なデザインに進化。プロパイロットやハイブリッドモデルも追加され、バランスの取れた世代といえます。中古価格は100〜300万円と幅広く、予算と装備のバランスを考えて選べるのが魅力。
**T33型(2022年〜)**は、e-POWER専用モデルとして登場。最新技術を満載していますが、中古市場にはまだ少なく、価格も250万円以上と高め。
用途別のおすすめは以下の通り:
- アウトドア重視:T31型ディーゼル
- バランス重視:T32型2017年以降
- 最新技術重視:T33型
維持費を含めたトータルコストで判断
エクストレイル中古なぜ安いかを理解したら、次は維持費も含めたトータルコストで判断することが大切です。年間維持費は約32〜33万円が目安となります。
内訳は以下の通り:
- 自動車税:30,500円(1.5L以下)
- 車検費用:約80,000円(2年に1回)
- 自動車保険:60,000〜100,000円
- ガソリン代:約100,000円(年間1万km走行)
- メンテナンス費:30,000〜50,000円
実燃費は2WDで17.7km/L、4WDで14.9km/L程度。ハイブリッドモデルなら、さらに燃費が向上します。
故障リスクについて、静岡県の整備工場は「5年落ちまでなら大きな故障は少ない。7年を超えると消耗品の交換が増えてくる」と説明。予防整備をしっかり行えば、10年は問題なく乗れるとのことです。
【プロの視点】信頼できる販売店の見分け方
中古車選びで失敗しないためには、信頼できる販売店を見つけることが不可欠です。プロが見る判断ポイントをご紹介します。
まず保証内容。最低でも3ヶ月・3,000kmの保証は必要。優良店なら1年保証を付けているところもあります。「保証なし現状販売」という店は避けた方が無難でしょう。
整備記録簿の有無も重要な判断材料。定期点検の履歴が分かれば、前オーナーがどれだけ大切に乗っていたかが分かります。愛知県の中古車ディーラーは「記録簿がない車は仕入れない」という徹底ぶり。
アフターサービスの充実度も要チェック。購入後の点検や車検、故障時の対応など、長期的な付き合いができる店を選びましょう。口コミサイトで実際の利用者の評価を確認するのも有効な手段です。
女性ドライバーも安心できる選び方
エクストレイルは女性ドライバーにも人気のSUVですが、選び方にはコツがあります。
まず運転のしやすさ。全長4,640mm、全幅1,820mmというサイズは、慣れれば問題ありませんが、最初は大きく感じるかもしれません。神奈川県の女性オーナーは「アラウンドビューモニター付きを選んで正解だった。駐車が本当に楽」と話します。
安全装備の充実度も重要なポイント。特に2017年以降のプロパイロット搭載車なら、高速道路での運転負担が大幅に軽減されます。また、踏み間違い防止アシストは、駐車場での事故防止に役立ちます。
ファミリー使用なら、3列シート仕様も検討の価値あり。7人乗りモデルなら、子供の友達も一緒に乗せられます。ただし、3列目は補助席程度と考えた方が良いでしょう。「普段は荷室として使い、必要な時だけシートを出している」という使い方が現実的です。
エクストレイル中古なぜ安いのか、その理由と賢い選び方をお伝えしてきました。
安さの理由は市場原理によるもので、決して品質が劣るわけではありません。むしろ、しっかりと選べば、高性能なSUVをお得に手に入れる絶好のチャンスといえるでしょう。
重要なのは、自分の使い方を明確にし、それに合った年式・グレードを選ぶこと。そして信頼できる販売店で、しっかりとチェックした上で購入することです。
この記事を参考に、後悔のないエクストレイル選びをしていただければ幸いです。素敵なカーライフをお過ごしください。
まとめ:エクストレイル中古なぜ安いかを理解して賢く購入しよう
エクストレイル中古なぜ安い?5つの要因まとめ
- 流通量の多さ:T32型が9年間で70万台以上販売され、供給過多により価格が下落
- フルモデルチェンジの影響:2022年の新型登場で旧型が平均15%値下がり
- 装備差による価格格差:2017年以前のプロパイロット非搭載車は約80万円安い
- 駆動方式の価格差:FFモデルは4WDより40万円以上安く購入可能
- エンジン性能差:2.0Lモデルはパワー不足で需要が低く価格も安い
- ライバル車との競争:RAV4やCX-5との競争により中古価格が30〜50万円安い
エクストレイル中古なぜ安い車でも後悔しない選び方まとめ
- 狙い目の年式:2017年6月以降のプロパイロット搭載モデルがベスト
- 避けるべき車両:修復歴車、走行距離10万km超、ディーゼル車のDPF問題車
- 必須チェック項目:エンジン異音、CVT不具合、下回りのサビ、電装品動作確認
- 世代別の選び方:アウトドア派はT31型、バランス重視はT32型、最新技術重視はT33型
- 維持費の目安:年間32〜33万円(実燃費17.7km/L)を考慮して予算計画
- 信頼できる販売店:最低3ヶ月保証、整備記録簿完備、充実したアフターサービス
- 女性向けポイント:アラウンドビューモニター付き、安全装備充実、3列シート仕様も検討価値あり